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カックレー・部屋111117

カックレー(語) 「やあ!いらっしゃい。

  よくきてくれたね!

  部屋の片付けも丁度一段落して、休憩でもしようと

  していた所なんだ。

  せっかくだしよかったら、少し僕の話でも

  聴いていかないかい?暇つぶしにさ。」

カックレー(語)「自己紹介がまだだったね。


  僕の名前はカックレー。元冒険家だ。


  …どうして"元"かって?

  それは見ての通り、この家に暮らしていくことにしたからさ。

  …どういう意味かって?

  村の外や世界には、冒険に行かないよって意味かな。

  …なんでかって?

  まあ、いろいろ事情はあるけれど強いて言うなら


  "ある人との約束を守るため"ってところかな。


  …誰との何の約束かって?よく聞くねえ。

  それはその内わかるでしょう。

  それに君と僕は初対面なわけなんだし、

  そうそうすぐには話せない。


  わかるよね?」




カックレー(語) 「それで、僕はずっとこの家、島?…かな?

  …とにかく住んでいるわけだけれど、

  やっぱり冒険家だったせいかな。

  初めの内は、島の外に目を向けたくってたまらなかった。

  外の世界にはわくわくすることやドキドキすることが

  いっぱいだったからね。

  どうにも村で過ごし始めると

  毎日毎日同じような日常を繰り返して…


  …どんな日常かって?

  例えば、朝起きてご飯を作るだろ?

  作る場所は決まってこの家のキッチンなわけ。

  食べ終わったら洗いもの。掃除洗濯…

  ここら辺を午前中に終わらすわけだ。


  するとお昼近くになって、またご飯を作る。

  昼にそれを食べてまた洗いものだよ。

  で、部屋で暫くゴロゴロ過ごす。

  そうすると、過去の冒険が恋しくなって途方にくれたり

  今までの思い出にどうしても浸るんだよね。

  そしたらお腹がすいてまたご飯を作る。

  食べる!

  寝る!!

  その繰り返しさ。みんなもそうだろ?


  ふと窓を見るとそんな同じことをしている僕の姿が、

  変わらず写っているんだ。


  ああ!!なんてつまらない日常!!


  それが楽しいって人も当然いるとは思うよ。

  実際僕の友達にもいるからね。

  だけど僕にとっては退屈な毎日でもう死にそうだったよ。

  こんな毎日を僕にあいつはずっと過ごせというのか?!」




カックレー(語) 「"…だった?"じゃあ今はどうなのかって?

  うん。

  そんな僕にね。一通の手紙が届いたんだ。

  あいつからね。

  その手紙には、世界や冒険の素晴らしさ、感動なんかが

  ひしひしと伝わって来るようなことが書かれてた。

  そしてあいつは、その手紙を出した場所に暫く滞在する、

  返事を待つってなことを書いてあったんだ。


  ひどい話だと思わないかい?

  冒険をしたくてたまらない僕に冒険は楽しいぞって

  手紙を書いてきてその上、返事をよこせという。


  こんなむなしいことが本当にあるんだろうか!!

  あるんだな…みたいなね!


  僕は手紙を破り捨てそうになったよ。

  けど…ふと僕は窓を見たんだ。

  そしたら、どうだったと思う?


  …誰かが見てた?

  そんなことじゃないよ。まあ見てたら恥ずかしいけどね?


  そうじゃなくて、そこには手紙を掲げて今にも

  破り捨てそうに力を両手に入れている姿。

  すっごい形相の僕がいたんだよ。


  写ってたって意味だよ?鏡のようにね。


  それは、いつもと違う僕だった。

  同じような日常の中に変化があったんだよ!!

  そう思った瞬間、僕は何だか嬉しくなった。


  たまたま今回は外から、来た手紙だったけれど…

  僕らって同じように日々を過ごす中で、

  ときどきはっとした変化がある…


  それは、とっても面白いことだったんだって。


  僕は手紙を書いていた。

  一所にとどまって手紙を待つあいつに返信するためにね。


  僕はその日から、やっと外に出るようになった。

  もちろん村の中だけど。

  "ドキドキわくわく"世界から、

  自分や村の人々の日常に目を向けるようになったんだよ。

  日常に"それ"を見いだせるようになっていたんだ。


  そして、また手紙を送って来るあいつに

  あいつの村は今、こんな事が起こってる

  って教えてやるようになったんだ。



  …それが僕の今の日常…


  僕は元冒険家だ。


  だけど…考えるとある意味…


  今でも冒険…しているのかもね。」



カックレー(語) 「もうこんな時間だね。少しは暇つぶしになったかな?

  僕はなったよ。

  話を聴いてくれてありがとう。


  また機会があったら覗いてくれるかな?

  僕のほかにもこの村にはいろんな人が住んでいるからね。

  僕がその内、紹介するよ?


  じゃあ、今日はありがとう。

  また来てくれると嬉しいよ。
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2011/11/17(木) 11:00 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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北海道の丘の町美瑛町にある、ダチョウ牧場orchard grass(オーチャードグラス)のダチョウブログです。
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